NHKのニュース深読み(2015年7月4日)でやっていました。
ギリシャ人へのインタビューの様子です。
ちょっと優雅な感じの女性60代くらい?が、「年金が半額に減って薬も買えなくなったわ!」と嘆いていました。
この夫婦の年金はいくらだと思いますか?
なんと52万円。
ありえ~~ん。
半額になって26万円ですよ!。
日本だとどうでしょうか?
「上場企業の夫と専業主婦」で年金26万円。
「中小企業で共働き」で年金26万円。
そんな感覚じゃないでしょうか?
夫婦ともにものすごいキャリアがある方だったのかもしれませんが、月52万円の年金なんて贅沢すぎて、日本ならなら恐縮しますよね。
半額になったのはショックかもしれませんが、年金15万円の人が7万5千円になるのとは訳が違います。
そういう方の苦労を考えたら、「ありがたいなぁ」と思うのが日本人の傾向だと思います。
インタビューを受けた方は「自分の成功の証だ!」って感じで考えているのでしょう。
でも日本でこんな状況だったらどうでしょう。
「国の経済が破綻しようとしている」
「世界中の国々に迷惑がかかっている」
「もっと貧しい国はいっぱいある」
「労働時間は少ない」
こんな状況だったら、まずは、
「祖国をささえなければ!」
「関係国に申し訳ない!」
「ちょっと贅沢しすぎたかな?」
「自分に出来ることで働いて貢献しよう」
と考えると思います。
でも、もしかしたら日本のようなセーフティーネットがないのかもしれませんね。
年金がなくなれば本当に生きていけないという切迫感があるのかも。
日本は互助の精神がつよいですから。
そういう意味では、ギリシャは大変ですね。
ユーロ圏の各国がギリシャを支援しています。
緊縮財政を嫌がったギリシャは、支援の条件を拒否したり、国民投票をやろうとしたり、必至に抵抗しています。
でも、これはチャンスだと思います。
労働に関してはドイツは世界でも洗練された国だと思います。
しっかり仕事もして、長期休暇のバカンスもとり、経済的に発展しています。
ギリシャは、一度初心に帰ってドイツなどの先進国から学ぶべきです。
少しずつギリシャに良い影響が浸透していくといいですね。
ユーロの国々にとっては厄介な問題でしょうけど、ギリシャを見放さずに助けて欲しいと思います。
戦争の一番の理由は”格差”だからです。
日本だってドイツだって、努力の結果とはいえ、やはり何かしらラッキーがあったから経済大国になれたのだと思います。
でも、経済的な格差がどんどん大きくなると、それは戦争に近づくのと同じことです。
持つものと持たざるもの。
それは、言い換えれば、「失いたくない者」と「失うものがない者」です。
失うものがない者は「世の中がひっくり返れば良い」と思います。
そうなると政治的、宗教的ものと複雑にからんだ無差別な犯罪、ひいては戦争になります。
なぜ、争いがおきるのか?
それは、”格差がある”からです。
でも格差はなくならない。
だったら、せめて”格差を覆すチャンス”だけは奪わないで欲しい。
おそらくそれは教育を受けるチャンスでしょう。
それがなくなったとき、争いがおきます。
ギリシャの復活を願っています。