体長4メートルのメジロザメ系って「オオメジロザメ」でしょ!
茨城県の海岸で大型のサメが確認されました。
8月4日の夕方、8月5日朝に住民がサメを目撃
鉾田市の大竹海岸鉾田海水浴場付近で、4日夕と5日朝にサメ2匹が目撃され、住民から市に情報が入ったとの事です。
8月5日に海上保安庁と県警がサメ2匹を確認
2015年8月5日の午後、目撃情報を受けて、「海上保安庁の航空機」と「県警のヘリ」が巡視を行いました。
その結果、鉾田市汲上の海岸から5~20メートル付近で体長4メートルほどのサメとそれより小さいサメの合わせて2匹が確認されました。
鹿嶋市の目撃情報では「3頭」との情報もあるようです。
ボラの群れを追いかけて移動しているとか。
付近の海水浴場は遊泳禁止
8月5日に鉾田市、鹿嶋市、神栖市と大洗町は、7カ所の海水浴場を遊泳禁止にしたようです。
注意の呼びかけも行っているようですが、今のところ被害は無いとの事。
8月6日午前8時現在、上記に加え、ひたちなか市の2か所の海水浴場も遊泳禁止となりました。
各自治体が注意を呼びかけています。
遊泳禁止の海水浴場はどこ?
遊泳禁止の海水浴場は以下のとおりです。
※茨城県ホームページにて確認(8月6日午後現在)
ひたちなか市
- 阿字ヶ浦海水浴場
- 平磯海水浴場
尚、「姥の懐マリンプール」については、周囲を堤防に囲まれていて安全が確認されているとの事で遊泳可能との事です。
鹿嶋市
- 下津海水浴場
- 平井海水浴場
神栖市
- 日川浜海水浴場
- 波崎海水浴場
鉾田市
- 大竹海岸海水浴場
大洗町
- 大洗海水浴場
- 平太郎浜海水浴場
- サンビーチ海水浴場
漏れがあるかもしれませんので、最新情報は以下のホームページよりご確認ください。
茨城県ホームページ
警察と海上保安部が監視警戒中
茨城県では警察と海上保安部にサメが海水浴場に近づかないか監視を続けるよう要請して警戒にあたっています。
安全が確認されれば解除するとのことですが、サメが居ないことを確認するわけですから、そう簡単じゃなさそうですよね。
サメの種類は特定されたのか?
撮影された画像をもとに、「アクアワールド大洗水族館」が調べた結果、メジロザメ系のサメとみられるとの事。
メジロザメ系というところまでしかわかっていないようですね。
「アクアワールド・大洗」-大洗町ホームページより
メジロザメ系って危険なの?人を襲うの?
「メジロザメ目」、「メジロザメ科」、「メジロザメ属」と絞っていくと、約30種類居るようです。
メジロザメ属の30種は見分けられるのか?
見分けるのはかなり難しいようです。
ましてや、上空から撮影された画像で種を特定するのは難しいでしょう。
世界中の暖かい海に分布している。種によっては汽水域、淡水域でも生活できる。大きさは体長1m程度のものから3mを超えるものまであり、比較的大型種を多く含む。外見はスマートな流線型。書物などでは標準的なサメの体型として説明されることが多い。形態的、生態的に似たものが多く、特徴的なものを除いて海中でメジロザメ属の種を同定するにはかなりの熟練を必要とする。
おとなしいサメと凶暴なサメ
同じメジロザメ属でも、人を襲う危険なサメと、人を襲わない安全なサメがいます。
一例を挙げます。
メジロザメ(最大で全長250cm)
小さな餌を好むことと、ビーチや海の表面にあまり近づかないことから、人間に対する危険性はほとんどない。ただしやや大型のサメなので、全く危険でないとは言いきれないので、手だしすべきではない。
オオメジロザメ(最大で全長400cm)
1996年7月23日に沖縄県宮古島で52歳の男性がこのサメと思しきサメに襲われ死亡した例を含め人を襲った記録も極めて多く、気性も荒いことから、ホホジロザメやイタチザメ、ヨシキリザメ、ヨゴレなどと並ぶ最も危険なサメである。淡水域まで侵入し、より大型のホホジロザメやイタチザメと較べて、狭い場所や浅い場所にも入り込むうえ、気性も荒いことから、襲われる可能性は最も高いといわれる。
茨城県に現れたサメはどの種類のサメ?
確認された2匹のサメのうち、一匹は体長が4メートル程あるようです。
メジロザメ系で体長が4メートルだとすると、「オオメジロザメ」の可能性もありますよね。
上記のとおり、「メジロザメ」と「オオメジロザメ」では、まったく危険性が異なりますから注意が必要ですね。
民放キャスターのいいかげんな発言にビックリ
フジテレビの「直撃LIVE グッディ!」で安藤
「せっかくの海水浴ですから、どうにか泳がせてあげられないんですかね」みたいな事を言っていました。
レポーターも「このサメはめったに人を襲うことは無いようです」とか言っていました。
「えっ?よくそんなこと言えるな!」とビックリしました。
何でそんなことが言えるのか?
テレビではサメの種類を「メジロザメ」と表示していました。
しかし、新聞社では「メジロザメ系のサメ」と報道されています。
フジテレビさんが、「メジロザメ系」という報道を勝手に「メジロザメ」と思い込んだんじゃないでしょうか?
自分の子供を泳がせるか?
自分が親だったら、絶対嫌でしょう。
自分の子供をサメが居る海で泳がせるなんて・・・。
レジャープールだってたくさんあるのに、わざわざサメがいる海水浴場に行きますか?
大人だって嫌ですよ。
テレビのキャスターやコメンテーターは発言が軽いです。
自分は絶対泳がないくせによく言いますよね。
あまり考えないで発言しているんでしょうね。
いい加減な報道にだまされないように!
でも、もしこのコメントをみて、子どもたちが付近の海に入ったら心配ですよね。
他人事だと思っていい加減なコメントはやめてほしいものです。
テレビでの発言をあまり鵜呑みにしないで、自分で調べるようにしましょう。
サメよけグッズ
マリンスポーツ中にサメに襲われるのを防ぐ装置があるようです。
電気信号でサメ器官をショートさせるらしいです。
約9時間の連続運転が可能で、簡単に手首や足首などに装着する事の出来るとの事。
サメ対策に効果があるのなら安いですよね。
海水浴場のブイにでもこの装置をつるして置けばサメが近寄ってこないかもしれません。
使ったことが無いので、効果の程はわかりません。
効果は薄いとの記事もありましたが・・・どうなんでしょう。
それにしても、これだけ世界中で鮫が恐れられているのに、効果的な対策って無いのでしょうか?
日本で開発して、世界に売り出したらバカ売れしそうなのにと思います。
おまけ
茨城県ときいて「いばらぎ」なの?「いばらき」なの?と分からない方も多いと思います。
正解は「茨城(いばらき)」です。
濁点はいりません。
大阪にある「茨木市」も”いばらきし”です。
”いばらぎ”という県や市はどこにもありません。
関西地方の方が、両者を区別するために”いばらぎけん”と読んでいたとか。
たしかに私も関西で同じよう教わりました。
念のため、書いて見ました。
まとめ!
無理して海水浴場に行かなくても、レジャープールはたくさんあります。
安全が確認されるまでは茨城県付近の海へ入るのは控えたほうがいいと思います。
自治体や海水浴場関係者は痛手でしょうけど、被害が出たらもっと大きな痛手になります。
人がサメに襲われたビーチなんて行きたくないですからね。
魅力的なビーチだったから、サメさんも泳いで見たかったのでしょう。
ここは、サメさんにお引取り頂くまで待ちましょう。
では。
出典:NHK NEWSweb